仙郷楼(東館)

【仙郷楼(東館)】
箱根・仙石原温泉/旅行日:2005年9月

(5つ星が満点)
 
お部屋は? ★★
お風呂は? ☆☆☆☆ 
お食事は?      
雰囲気は? ★★
再訪問は?  

お部屋について   お風呂について   お料理について

お宿CLIP  
  【仙郷楼CLIP】
創業明治3年の老舗旅館。2005年3月にオープンした「別邸 奥の樹々」が現在評判を集めている。温泉は美肌の湯と評判。美術館の点在する仙石原地区にあるので、観光にも便利。
泉質:酸性・カルシウム・マグネシウム・硫酸塩・塩化物泉/加水かけ流し

お部屋について
今回の旅行は、なるべく予算控えめ・温泉かけ流しというのを条件に探しました。

仙郷楼は以前から行ってみたかった旅館のひとつで、かけ流し。他の候補とさんざん迷ったあげく「よーし、ここにしよう!」と(私の一存で)決定!
今年(2005年)3月にオープンしたばかりの「別邸 奥の樹々」に泊まりたかったんですが、予算控えめということで。リーズナブルな料金設定の東館に宿泊しました。
 
10帖1室タイプの東館の他にも、いろいろなタイプの部屋があります。「別邸 奥の樹々」だけじゃなく西館にも温泉露天風呂付き離れがあります。
チェックインは、東館は15:00。でも14:20頃に着いたら、早めに部屋に通してくれました。嬉しいサービス♪ チェックインの記帳時に、やまぶどうジュースをサービスしてもらいました。すっぱい(*_*)
ロビーから客室への廊下には、絵画や美術品がずらっと並んでいて、まるで美術館のようです。

その間に仲居さんが1度挨拶にきたらしく、終わってから「どこか出かけられてたんですか?」と言われたのにちょっとビックリ。…宿の中のことなのに、連絡されてないのかなぁ? その年輩の仲居さんは挨拶にきただけで、夕食・朝食は担当が若いコに変わったようです。「挨拶にまできたのに、途中で担当が変わるなんて…めずらしいな」と思った次第でありますが、若い仲居さんはよくやってくれました(^_^)。感謝♪

■宿泊者限定陶芸教室■
仙郷楼では宿泊者を対象とした陶芸教室を開催しています。1名4,200円(税込)。小さめの作品で2コくらい作れます。ここで自分の不器用さを実感!…でも先生がしっかり指導してくれるので、初心者でも安心です。「これじゃあ底の部分が薄すぎて割れてしまいますね」という作品を作ってしまう私のようなヘタレでも、先生が土を足してしっかりフォローしてくれます。
作品の到着は、混み具合(当日だけでなく、釜の)によっても違ってくると思いますが、私たちの場合は2ヶ月ほど後だそうです。代表者の所にまとめて送ってくれます。送料は陶芸教室代金に含まれています。


仙郷楼505号室   今回宿泊したのは東館の505号室。10帖+応接セットです。仙郷楼のHPから申し込んで、休前日2名・26,250円。

仙郷楼は「別邸 奥の樹々」とその他の部屋では、だいぶ条件が違うようです。「奥の樹々」はIN14:00/OUT11:00。食事は夕・朝とも部屋出し。その他はIN15:00/OUT10:00。食事は夕食は部屋出し、朝食は食堂です。
掃除は行き届いていますが…何しろ建物が古い!部屋も古い。昔ながらの旅館といった感じです。
冷蔵庫は買ってきた物を入れられない、引き出したら課金されるタイプのもの。朝8時30分には鍵がかかってしまうそうなので私物にはご注意。…って「故障の原因になるので、買ってきたものは入れないでください」って注意書きがあるんですけどね。
ただ、最近よく見かける「ポットに入ったお水サービス」などはこの旅館にはないので、お茶の買い込みくらいは許してくれてもいいんじゃないかなぁと思うんですが。

西日が差し込んで暑いのに、エアコンが効かないのには参りました(^_^;
なんと、朝夕は窓を開けた方が涼しい風が入ってくるんですよ(9月3日〜4日)。これは改善の余地ありかと思います。

トイレはウォシュレットです。

西日ガンガン(;^_^A→

  仙郷楼505号室

  窓からの眺望はこの通り。
5階ということもあってとてもいいです……西館(写真下)を視野に入れなければ。

このところ、イイ旅館に泊まりすぎて審美眼が肥えてしまったのかも知れません。多少辛口の評価も入りましたが、箱根で26,250円はまぁいい方かも……。チェックイン時にはそう思っていたんですが、後述のお風呂とお料理でガガーン!!と評価アップです! あのお料理とお風呂なら、納得のお値段だ♪
次回は「別邸 奥の樹々」に泊まりたいです。「よりリーズナブルに、昔ながらの旅館の雰囲気を楽しみたい」と思う方には、東館利用をオススメします。

帰りに「箱根ラリック美術館まで行きたいんですが」というと、送迎車で送ってくれました。何かの送迎のついでかと思ったら、車に乗ったのは私たちだけ。わざわざ送ってくれたんです。嬉しかったです。

お風呂について
大浴場  男女各1箇所(24時間)
露天風呂 男女各1箇所(0時〜5時30分まで不可)

貸切風呂 2ヶ所(内風呂は無料/露天はチェックイン後に申し込み・45分1,000円)
専用露天 別邸奥の樹々・西館離れの一部

仙郷楼看板   美肌の湯として名高い仙郷楼の温泉
白濁したお湯には細かい湯の花がチラチラしています。入るとお肌がつるつるになります。ほのかに硫黄のにおい。

加水かけ流しだそうですが、とにかく濃い〜。体質的に濃い温泉に浸かるとつかれてしまう私なんですが、ここのはグッタリ疲れてしまいました(←こんなヘタレでも温泉好き)。
陶芸教室を終えてひと休みして、お風呂に入ったのが17時前くらい。その時間帯には、女性風呂は人でいっぱいでした。特に露天風呂は、湯船の周りにずらーっと女性が腰掛けている状態。みなさん、お湯に浸かったり、湯船に腰掛けて冷ましたり…を繰り返しています。それだけいいお湯ってことです。

写真はピンぼけですが、内湯です。
露天風呂も撮りたかったんですが、ダメでしたー。夜23時前くらいに、露天でもひとりになれたんですが、暗くて撮れませんでした。

内湯にはボディーソープ・シャンプー・リンス(それぞれ墨入りの)、それとアロエ塩が。露天にもシャワーが二つ付いています。こちらはシャンプー・リンスだけ。体を洗うなら、ブースで分かれていて洗い場が数も多い、内湯の方がよさそうです。
  仙郷楼-内湯
露天風呂と内湯は入口が違うので、一旦着替えて出なければなりません。それがちょっと面倒。
露天風呂からの眺望は、木立の奥に箱根の山が見えます。

一点気になったんですが、東館のベランダに出ると内湯が見えるかも。。男風呂か女風呂かよくわからなかったんですが、体のシルエットから推察して女性っぽい気がしました。窓の方に寄らなければ見えませんので、入浴時はご注意を。

お料理について
味にうるさい相方がめずらしく「おいしい!」と絶賛していました。なんでも、出汁は粉末などを使わずちゃんととってあるとか。グルメっちでない私は、もちろんおいしかったです。甘さ・辛さの加減が絶妙なんだな。

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先付け:雲丹水晶寄せ、
姫おくら西京付け
前菜:5品
  お吸い物:
海老湯葉しんじょう道明寺饅頭
  造り:甘エビ、ホタテ、大トロ、ヒラメ  ワサビは本物のワサビをすり下ろしたもの。   煮物:鰻、冬瓜博多蒸し
     
焼物:太刀魚、帆立ムース、蟹重ね焼、白ワインクリームソース   中皿:和牛ロース直火焼、焼き野菜、グレービーソースと柚胡椒で   揚物:鱧木の芽揚げ・鱚紀州揚げ
変り鉢:小田原産鰺おぼろたたき(変りドレッシングで)
  留め椀:赤だし
ご飯と香の物
  量は一品・一品が少しずつで皿数が多く、ちょうどいい感じでした。…よって、食べ盛りの男性では少ーしもの足りない感じがするかも?
今回はリクエストをいただきまして、夕食の献立をすべて写真に撮ってきました。
前述のとおり、仙郷楼では「奥の樹々」は食事は夕・朝とも部屋出し。その他は夕食は部屋出し、朝食は食堂です。
水菓子:メロン、あずきのムース  

こちらは朝食です。
これに焼きたての干物、イカそうめん、ご飯とおかゆ(両方)とアツアツのみそ汁。さすがに全部は食べられません(^_^;

左上から順番に
厚揚げの煮物、サラダ、胡麻豆腐、蒲鉾、香の物

 

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