温泉の定義と効能


温泉とは?
日本の温泉は、温泉法(1948年施行)により規定されています。
1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする)が25℃以上
2.何種類かある特定成分のうちのどれかひとつを、規定以上の量含んでいる。
以上2項目のうち、どちらかを満たしていれば「温泉」ということです。

私は旅館の雰囲気・料理などを重視し、総合的に宿選びをしますが、より効能の高い温泉を求める人は「源泉から近い」「かけ流しで、湯量も豊富だ」などの点を考慮して選ぶといいようです。温泉は地表にわき出て空気に触れると劣化するからです。

雑誌やネットで情報収集も大切ですが、宣伝文句を鵜呑みにしないで「このことばの裏に、何が隠されているんだろう?」…例えば「自然を満喫」→「何もない田舎」などと深読みして、自分の目的にあった旅館をセレクトするのが、失敗しない宿選びの秘訣なのかなぁと思います。
近頃の温泉ブームで、旅行する人の数が増えましたが、それだけ嫌な思いをしている人も増えているようです。
みなさんが「楽しかった!よかった!」と思える旅行ができたらいいなぁ…このサイトが、その参考になったらいいなぁと思っている管理人よーしです。(^_^)


かけ流しとは?
ひとことに「かけ流し」という言葉を使うことが多いですが、種類があります。1から効能の高い順です。
1.源泉かけ流し
まさに、源泉そのままのかけ流し。
源泉の温度がそのまま入るには熱すぎる温泉も多いですが、水で温度を下げるようなことをせず、源泉から湯船までのパイプを細くしたり、距離を長くしたりして温度を調節する…などの労力を費やして私たちに本物の温泉を提供してくれるところです。

2.加水かけ流し
これは文字通り、水を加えて温度を調節した温泉。効能は源泉かけ流しと比較するとだいぶ落ちてしまいます。

3.循環かけ流し
一度、湯取口から湯船に入った温泉を循環・濾過し、もう一度湯船に注ぐという方式。源泉かけ流しさらに加水掛け流しよりも効能が落ちます。

もともと温泉の源泉にはすごい量のマイナスイオンが含まれています。自然界でマイナスイオンが多いとされる滝の周辺の数10倍くらい。加水・循環などの加工をしなければ、このマイナスイオンパワーは、湯船に注がれたお湯も源泉とほとんど変わりません。
ところが、加水した場合はマイナスイオン数が50分の1ほどに。さらに循環した場合は100分の1にまで減ってしまうといいます。

とはいえ、湯治ならともかく、普通に温泉旅館を楽しみに行くなら、部屋・雰囲気・料理・周りの観光施設など総合的に旅館選びをするべき。自分の好みにあったいい旅館を探しましょう♪


泉質と効能
泉質ごとに効能が違います。また入浴と飲用でも違います。自分の目的にあった泉質の温泉を選びましょう。

 単純温泉
 (単純泉
 アルカリ単純温泉)
  刺激が弱いため万人向け。病気・ケガの療養などに適している。
pH8.5以上の温泉を「アルカリ単純温泉」と呼ぶ。

 二酸化炭素泉
 (炭酸泉)
  入浴:高血圧、動脈硬化、運動麻痺、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え症、更年期障害、不妊症
飲泉:慢性消化器病、慢性便秘

 炭酸水素塩泉
 (重曹泉、
 重炭酸土類泉)
  入浴:筋・関節痛、打撲、切り傷、慢性皮膚病 美肌の湯はこの種類が多い。
飲用:痛風、糖尿病、肝臓病、胆石、慢性胆嚢炎、胃腸病、糖尿病

 塩化物泉
 (食塩泉)
  入浴:筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え症、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復
飲用:貧血、慢性消化器病、慢性便秘

 硫酸塩泉
 (石膏泉・芒硝泉
 ・苦味泉)
  石膏泉:高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、打撲、捻挫、筋・関節痛
芒硝泉:高血圧、動脈硬化、外傷、胆石、便秘、糖尿病、痛風
苦味泉:石膏泉、芒硝泉と同じ。

 鉄泉
 (含鉄・銅泉)
  入浴:月経困難症、筋・関節痛、更年期障害、慢性皮膚病
飲用:貧血、慢性消化器病、痔

 硫黄泉   入浴:高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔
飲用:慢性消化器病、糖尿病、便秘、痛風

 酸性泉   入浴:慢性皮膚病、慢性婦人病、月経障害、筋・関節痛、糖尿病
飲用:貧血、慢性消化器病
刺激が強いので肌の弱い人は入浴後真水で洗い流した方がよい。

 放射能泉   入浴:高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病
飲用:痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛

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